まめ知識 その22 「検針機対応金属部品」

衣類などは完成後出荷前に検針機に通すことが多いです。
これは、ユーザーが使用中にケガをしないように衣類などに縫製に使った針が折れて引っかかっていないかを検査し、万一縫製針が残っていたときは警告を出す機械です。

さて、この検針機は全ての金属に反応するわけではないのですが、縫製針と似た特徴の金属には反応します。
そのため、もともとついていて問題ない金属を使うときは検針機対応とうたっている金属部品を使います。

正式に検針機対応とうたっていれば問題ないのですが、そうでない場合、全くダメかというとそうでもありません。

そもそもが、縫製針の特徴として、
・鉄材 もしくは ステンレス材
・ニッケルメッキ
であり、それらを避ければいいです。

縫製針で使われない金属、それは真鍮です。縫製針に使うには柔らかいです。

真鍮材に非メッキ(何も処理していない生地もしくは薬品による化学研磨のキリンス処理)であれば検針機に反応しないはずなので、検針機対応とうたっていなくても使えるかもしれません。

ただし、本当に検針機に反応しないかは試してみないと分かりませんので、「検針機対応」以外の金属を使われる場合は、
商品化前にその金属部品を実際に検針機に何度も通して検針機が反応しないことを確認してください。
正式に検針機対応とうたっていないものはメーカーは保証出来ませんので。